二世帯住宅と土地探し

地域によっては、格安で購入できる土地があります。代表的なものが十年特例と呼ばれるもので、法律の条令に従った手続きで入手できるものです。十年特例では、格安で土地を購入できますが、条件があります。十年間以上の期間を居住した土地で、隣接する区域の調整地に住宅を建築できるようになります。手続きが手間なのですが、土地の購入価格は格安です。
通常の土地の入手では建築の許可がおりにくい地域なのも特徴です。注文住宅の工務店は地域の情報にも精通していますので、十年特例のように格安で購入できる土地の情報に精通している場合があります。現在の住まいに十年間以上の期間を住み続けていて、隣接する地域で広い土地を購入したい場合に役立ちます。調整地もしくは調整地域は、荒地や原野のような状態であることが多く、整備が必要です。
自然のままに残されている土地が多く、地盤が固いのも特徴です。新築するときは地盤調査から実施してもらいましょう。十年特例の土地は、市街地と隣接している調整地域が多く、すでに区画整理されている住宅地の物件よりも敷地面積を広く確保しやすいのも特徴です。注文住宅の工務店に依頼して十年特例の土地を購入できれば、その工務店に注文住宅で二世帯住宅を新築してもらえます。地域性と自然環境の地域性を熟知している工務店は、快適に暮らせる工夫を設計に取り込んでくれます。
十年特例のような場合は、地域の条例にも精通している必要があります。工務店と提携している行政書士が地域の条例に精通している場合もありますので、まずは工務店に相談してみると良いでしょう。注文住宅は話し合いながら住まいを設計し、施工を決めていけるシステムです。工務店が提携している行政書士と話し合える機会があれば、具体的な土地の入手条件をメモしておきましょう。時には該当できない場合もあるのですが、あと何年間で条件を満たせるのかなど、将来的に入手できるようになる場合も多いので、早めに相談し始めるのも良い方法です。予算が決まってから注文住宅を依頼しても良いのですが、予算が決まらないときでも工務店に相談するメリットがあります。十年特例のように格安で購入できる土地に新築できれば、予算そのものが少なくて済むようになるからです。
調整地の利用が可能になり、広い敷地面積を確保できるようになれば、区画整理された敷地面積に適合させた二世帯住宅ではなく、延床面積を150平方メートル以上を新築できるようになることも多いです。