いい家の条件「土地」

注文住宅を新築で建てようとする場合、土地選びはもちろん重要です。ただし、初めに断っておきたいことがあります。それは、土地と建物を分けて考えないで下さいということです。
建売住宅の場合、当然ながら土地と建物はセットであり、不可分です。ところがなまじ注文住宅の場合は、まず土地を買って、その上でどんな建物にするかを考える、ということが物理的には可能になってしまいます。これが罠というか、落とし穴なのです。三重県の工務店で注文住宅を新築で建てる場合であっても、土地と建物はセットにして物を考えてください。
この理由は、予算にあります。もしあなたが予算は無限というか、金に糸目はつけないというのであれば、まず土地にこだわり、それから建物のことを考えてもよいでしょう。しかし現実はそうではありません。先に土地だけを考えてしまえば、土地代にお金がかかった挙句、納得の行く建物が建てられないかもしれません。一方で、では土地代を予め限定してその予算内で収めればよいかというと、そんなに単純な話でもないのです。
要は、多少土地に問題があっても、それを建物でカバーすることは十分できるということです。例えば、採光に問題のある土地であれば、その問題を出来る限りクリアできるような建築というのは存在します。これが、土地と建物はセットにして考えてくださいということの一例です。土地の予算を予め限定しさえすれば良いという話ではないのが分かっていただけるでしょう。
もう一つ、土地に関しては重要なことがあります。それは、一般の人が考える良い土地と、建築、住宅のプロが見る良い土地というのは必ずしも一致しないことです。一般の人が考えるよい土地は、例えば駅から近く、買い物ができるスーパーが近くにあり、南側を道路に面している、などといったことでしょう。一方でプロの目線は、平坦な土地か、電気、ガス、水道などのインフラ整備をしやすい土地か、などといったことにもあるからです。

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